メニュー 袰田鉄工所 箱善米穀店 フローラ マスヤかばん店 福乃湯 小成福三郎商店 光洋水産 マタノ漆器店 Tamiser 小田代飼料店 島屋 直助屋 藤七屋 とみや文具 おかめ 田中レコード時計店           

うららさんの宮古の店こ屋さんの絵のギャラリーを独立させました。
                    
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田鉄工所


 宮古の鍬ケ崎にある田鉄工所さん。11月の上旬にぶらぶらと鍬ケ崎辺りを歩っていたら、薄い朝日を浴び、更に鉄粉や錆の浮いた赤色でより一層鉄錆色を纏った建物に目が奪われてしまいました。
 単調なもの、表情のないもの、中身の薄いものを絵に落とすのは、絵を楽しみで描いている自分には実に苦行のようなもの。いろいろと中途半端なモチーフで絵にすることができなかったり、描き終えてもいまいちだったり、どうも描くに描けないスランプの日々。
 でも、この鉄工場の建物やその前に展開する手作りの工具等の数々、実に描きたい!描いてみたい!そんな気持ちが湧いてきました。このところ仕事がらみであまり時間も余裕もないときでしたが、1日1日こつこつと1時間でも根気よく描きました。開いている表戸から中を覗いてみましたが、やはり鉄火場のようで、私の筆力ではとても描ききれませんので、すこしだけ鉄粉で赤く染まった窓越しにぼやかしてしまいましたが、やー面白せーもんでごぜんすた。
 描きたいものを描くが一番・・・つくづく思った次第であります。

(2007.12.2)
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箱善米穀店
 宮古の三月半ばの早朝、黒田町にある米屋さんの木造の木の板が金色に輝いていました。
 電柱の上のトランスに日光が遮られて、そこだけが妙な形の影になって木地に映っていました。しかし、光の形はなにか立ち昇る金色の煙のようにも見え、実に厳かな光景でありました。ひょっとしたらお米の神が宿るお米屋さんかも・・・?

 
宮古に帰るたびに、お店の中が気になって、気になっていつも道路を挟んで勝手に写真を撮らせていただきました。いつかは、その成果を絵に反映すべくと思っておりましたが、なかなかにその作業は困難性を極めておりました。というのも、最初の頃の作品はファイルのサイズをなるべく小さくしようというセコイ人間性が災いして、このガラス戸もカーテンも同一のレイヤーで仕上げていました。それゆえに、中のディーテイルを書き直すとなると、最初から描くも同然の作業となります。

 このところ筆不精ではなくマジで何も描けずの大スランプでどうしたものかと思っていましたが、心機一転巻き直しでこの作業を始めました。最初の絵は角っこを意識しているので両側に遠近を強調しているのですが、中を描くには描きにくい・・・そこで少しばかり構図もいじくって描きこみました。
 描きたい一心で描いたので、それなりに箱善さんのあのお店の表情が出せたかなと自己満足。でも、自分が心から描きたいものを探すのは難しいことをつくづく考えさせられる今日この頃であります。
(2007.11.20)


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フローラ    
 宮古の大通りにある喫茶店「フローラさん」、ずいぶん昔にだれぞ(笑)と入った記憶がありますが、今年の2月にひさびさお邪魔しました。お店の前に出された今日のおすすめメニューを見てついつい入ってしまいました。そして牛肉のホホの赤ワイン煮をいただきました。
 店内はとっても明るくキレイで、テーブルも椅子も磨かれていました。美味しく好物の牛肉の頬肉をあっつくて「ホッホッホッホッ」と言いながら食べていた髭親父は私でした。
 ほんとうに気持ちよく、いただくことができました。ごっつおさまでした。
 描き方も少し昔に戻して、お店のほのぼの感を表現してみました。だんだんと寒くなる今日この頃、こんな暖かい感じのお店がウレシイですネ。
(2007.10.16)
 
足を悪くして盛岡の病院に入院した母を見舞いついでに先日帰省して、雨の夜にぶらぶらと大通りを歩いていたら、なんと「フローラさん」は消えていました。何があったかは知らないけれど、あの暖かなお店がなくなってしまって、冷たい雨がよけいに冷えた身体に染み入る夜となりました。
(2007.11.20)

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マスヤかばん店
 宮古の末広町の花の木という美しい名前の通りに、ハイカラなマスヤカバン屋さんはあるのです。大学卒業するまでに使ったバッグのいくつかはマスヤさんから買ったものでした。宮古でカバンといったらハトヤさんかマスヤさん・・・ついでに社会人になる直前に買ったスーツを入れるバッグもこちらで買ったACEものだったと思います。
 いいカバンと財布と時計は子供達には憧れでした。いい親父になった今、改めてこのマスヤかばん店さんを眺めていたら、正に長年使い込んだいいカバンのようなお店の存在感に魅せられてしまいました。
 そこで、去年の今頃、そう秋祭りの夕暮れ頃に撮った写真とWhere we are now in Miyakoのために撮り置いたテクスチャー中心の写真を見ながら日々少しずつ描き起こして行って5日目にどうにか出来上がりにしましたが、本当のマスヤさんの壁はこんなものではありません。くどいようですが、長年使い込んだ革カバンのごとく実に味このある艶と色ぺ〜。私の筆力ではここまでですが、どうかご勘弁…(2007.9.11)


 
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福乃湯
 宮古の中央通りといえば、去年までは福乃湯がありました。自分は入ったことはなかったのですが、なかなか風情のあったお風呂屋さんでした。
今は更地となって駐車場になってしまいましたが、手持ちの写真から絵っこで復元させようと考えていたのです。しかし、なかなか全体像がわかるものがなく、パーツパーツを見比べながら、描きこんでいく作業となりました。また、湯上りのお姉御さんと、おじさんを描き加えてみました。
 少しでもこのお風呂屋さんの往時を偲んでいただければ、嬉しい限りでごぜんすがぁ・・・。
(2007.8.26)

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小成福三郎商店
宮古の中央通りにある小成福三郎商店さんです。セントラルホテル熊安のビルディングの前にでぃえーいとちょっと昔かたぎの佇まいの金物屋さん。あそこらへんを通るたびに自転車を停めて眺めていました。
 どうやったら中の道具類を描けるのだろうかと、ずうっと考えていました。今年の2月に帰ったときに店の外から中をよ〜く観察しました。
 でも、やはり中に入ってみたいなと、プラモのバリを削り落とすような小さいヤスリを買い求めたのですが、ここはやはり職人さんのお店、そんなハンパなものはありませんでした。それでもお店のご主人は、懸命に探してくれて、かなり小さめの金ヤスリをいくつか出してくれました。
 結局、何も買わないでお店を後にしたけれど、ますますこの店こ屋さんは描いてみたいなという思いが強くなったのでした。
 描いてみて金物屋さんってほんとにいろんなものがずっぽりとお店の中に納まっているのがよーく分かった一枚でした。
(2007.8.20)

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光洋水産
 宮古の大通りにある、わかめと煮干の(有)光洋水産さんのお店です。今年の2月に十字架山の再探索で成果もなく疲れて帰ってきた時のこと、大通りの伊藤医院の対面にあるこのお店の磨きこまれたような素ガラスと建物に惹き付けられました。自転車を止めガラスを覗き込むと中には鮭の中骨の缶詰が並び、足元には袋詰めされた立派な煮干が山のように並んでいました。
 写真も何枚か撮ったのですが、カメラもお疲れでややピンボケ、さらに素ガラスが鏡面になって、中がよく映っていないのでした。そんなわけで、中がちょっと違うかも知れませんが、鮭の中骨缶をいっぺー買った自転車男に免じてご容赦を・・・。
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マタノ漆器店
宮古の新町にある漆器のお店、マタノ漆器店さんです。
保育園が常安寺、そしておんつぁんがここら辺に住んでいたので、よく遊びに来ていたせいか、なぜかここら辺は実に懐かしい感じがして、帰省すると必ずチャリンコで来ては立ち止まり、よく見回す場所でもありました。
 なかでも、このお店の存在感は凄いものがありまして、お店の形、外壁のテクスチャー、色ぺ〜そして中に商品として置いてある漆器の数々、いつか絵っこに描いてみたいと思いつつ、煎餅をかじりつつお絵描きの練習をしておりました。
 そして、自分もゴールデンウィークにFULL充電となって、描き始めるともう止まらない。半日座りっぱなしで描き続けていました。描くのが実に楽しめたマタノ漆器店さん、どうもおーきにでごぜんすた。


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Tamiser
宮古の保久田にあるフランスパンとお菓子のお店「Tamiser」”タミゼ"粉をふるというフランス語なのだそうです。うちの弟が大のファンで、朝の魚市場からの帰りにいつも立ち寄ってお邪魔してるとのこと。
 私も店の前に置かれているウサギを、数年前に八幡踏切の手前あたりで見た記憶があったので、それを再びこの場所で見てあ〜なるほどパン屋さんだったんだと、早速飛び込んだのが去年の3月でした。とってもおしゃれなお店のなかには、驚くほどぺんこな数のパンが置かれています。しかし、寡作ともいうべきパンこやお菓子にはその分だんなさんの技と情熱がぎゅぎゅっと濃縮されている
渾身の作品なのでした。
 一度食べたら忘れられない、そしてきっと後をひく濃い味こです。
 午前中であっという間に売り切れて、午後には店仕舞いしていることが多いとも聞きました。
 入り口のところはほんとはすりガラスになっていて、なかの様子はみえないけれど、絵っこですので、透明にしてだなさんを、そしていつもニコニコのおかあさんも描きこんでご覧に入れましょう。ついでと言ってはなんですが、店内に飾られたお孫さんの子供らしさがきらめいている絵っこやコラージュも描き込ませていただきました。
 どうぞみなさん、店のなかさおへーれんせ!!

 Tamiserさんのご主人からお手紙をいただいた。
絵っこはリアルで温度のある絵というお言葉でとても喜んでいただけたようで僕も嬉しかった。
 そして、手紙の中でTamiserのことを教えていただいた。
 Tamiser(動詞)「ふるいにかける」「眩しい光を布を通して柔らげる」などを意味する。
 パンを作るのに余計なもの(デコレーション・添加物など)いらない。
と思い店の名にしました。
 マークの牛は、パリのオペラ座の近くにラ・ファーム(牧場)という
パン屋がありそのままいただきました。
 パリに住んでいたというご主人からの手紙、かつて住んでいたパリの
アパートから見える風景写真とPETER FESSLER、かのアル・ジャローも一目置くというヨーロピアン・ジャズのCDが添えられていました。ありがとうございます。
 僕は行ったことはないけれど、お言葉通りイマジネーションしてみます。ありがとうございます。
 Tamiser・・・だんだんと、お店の謎が解けてきたような気がしました。(2007.2.28記)


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小田代飼料店
 秋に宮古に帰省し、自分では珍しく昼の町をぶらぶら。鍬ケ崎からの戻り道。河口の方をチャリで走っていたら、築地辺りで中央分離帯の向うに何か趣のある立派な建物が見えたのでした。
 自転車を下りて、写真を撮るも中央分離帯の緑が邪魔をしていまいちよく見えない。そこで、十字架山の藪漕ぎの要領で中央分離帯に突入して視界を確保。まっ昼間に四車線道路の真ん中で、他人の視線をものともせずにカメラを構え続けるのは、おしょうすがったーども、勇気を奮って近づげんすたァ。
 外壁も実に様々なテクスチャー、そして店内も何十年も変わらぬといった様子が見て取れました。仕事がら巨大な飼料工場は何度も見たが、飼料の様々な原料が入れられた木箱というか木枠は感動でした!!
 あとは描くための気力と時間・・・宮古のすえひろ亭での展示会での皆様からのお力添えに勇気百倍、気力は2倍!師走の週末丸1日半ずっぽりはまりこんで描いてみました。さすがに疲れ果てましたが描くのがとっても楽しかったのでした。お店の名前は小田代飼料店さん。ありがとうございます。


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島屋
本町(実は新町)にある宮古のデパートといわれる島屋さん。何か壁が違うし、どうやら、何か銅版のようなものを貼ったようだけど、それが一体何かわからない。さらに中もサンタクロースやらマツケンサンバの衣装もあって凄いみたいだ。やっぱり自分では描けそうもないので、昨年来のおこちゃんからのリクエストはずっと無言で沈黙を守ってきたのでした。
 しかし、そろそろ師走の声を聞く今日このごろ・・・ひょんなことから実家のほうに宮古の店こ屋さんの絵っこを末広町のギャラリーに展示させて欲しいというオファーが舞い込んだ。何しろこれらの絵はパソコン上には存在するものの、日頃は絵はがきサイズぐらいで遊んでいるような代物。さてどんなものかと思案したのだが、稚拙ながらも自分の宮古への思いを込めた絵っこ。師走の宮古町の片隅でも並べていただければ、それなりに描いて来た思いがお伝えできるかと、オファーをお受けすることにしました。
 そこでに、賑わいを添える意味でも自分をインスパイアーして師走の島屋さんの絵を描いてみました。手持ちのネタが少なくて、ところどころに想像が入ってます。ちょっと変かもしれませんが、どうぞぉよろしくお願いします。


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直助屋
 築地にある生蕎麦の直助屋さん。私自身はいただいたことはないけれど、宮古にいる弟はときどき食べに行くと言っていた。そして、「うんめーそばだーよ!」という一言。
 はらこそばのはらこもその日の朝に獲れたものしか使わないこだわりのそば屋さんと聞いた。暖簾を潜って入った店内ももちろん全てピカピカに磨かれた木板の壁とたたき、昔ながらの木製の食台と椅子があるという。

 今年の雨の秋祭りの翌日、築地あたりをほっつき歩いていたら、雨ににぬれた総板目の古い家屋の存在感に魅せられました。それでもピントが合って撮れていたのはたった一枚。それだけで描けるわけはなく、その写真をベースに描き起すも、細部はおこちゃんやじんさんの写真を参考にしつつ、このシリーズではかってないほど丁寧に描き込んでいきました。
 実際のサイズは2700×2300ピクセルほどの作品ですが、この大きさでご勘弁。とにかくファイルサイズもオリジナルは3.28MBもある重い絵なのでした。
 それでも自分では一度もお邪魔していないので、このページにアップしていいかどうか迷いましたが、自分も今度是非食べに行きますという意思表明をしつつアップすることにしました。
 
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藤七屋
 向町にある生蕎麦の藤七屋さん。宮古に帰ったときにかみさん一家と昼にそばを食べに行くのはここでした。
 子供の頃は、駅そばの茹で麺のようなそばしか知りませんでした。そばってほんとに美味しいと知ったのは大人になってからでした。あるとき文芸春秋のB級グルメ本に岩手県宮古市の藤七屋の「はらこそば」が大きな写真で載っているのを発見し、とっても嬉しかった。
 宮古に帰省して町をぶらつくが、朝と夜が主なので、時間帯が悪いせいか「藤七屋さん」は私が行くとシャッターが下りておりました。少し気になっていたのですが、秋に帰ったときはちゃあんと開いていました。嬉しかった。
 昨日、昼に陸別のそば屋のそば粉で十割の手打ちそばを打って食べた勢いで描いてしまった「藤七屋さん」でした。


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とみや文具
 末広町に昔からある文具屋さん。子供の頃はどんなお店だったかかすかに記憶があります。「とみやさん」といえば、無い物はないぐらいの豊富な品揃えだったと記憶しています。
 奇しくもうちの娘が宮高に編入し宮古生活を送っていたいたころ、かみさんの母の友人だった「とみやさん」の奥様には何かとお世話になったと聞きました。
 先日、宮古に帰ったときには、明るいお店の中で奥様が元気に働いていらっしゃいました。何もお返しはできないけれど、自分の拙い絵で少しでも励ましになればという思いで描きました。先日、奥様のところに人づてにお届けしたら、かみさんが感謝のお電話をいただいたとのこと・・・よかった。
 こんな形で恐縮ですが応援させていただいてます。


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おかめ
末広町にある割烹「おかめ」さん。数年前、秋祭のころに宮古に戻った際に、かみさんの両親とこの二階の特等席から、秋祭の手踊りや山車を見せていただいたことがあった。
 私の娘も宮高在学中に何度か秋祭りのこの特等席にご招待されたけれども、ちょうどその頃は第二期の期末試験の真っ最中、一度も顔を出したことがなかったらしい。どんな娘さんか一度見てみたいと、ご主人からうかがって大変恐縮した次第。
 そこで去年の夏休み、娘ともどもご主人をお訪ねして、長年の非礼と不躾をお詫びしたら、笑顔でご容赦いただいた。
 今年の秋祭り、厚かましくも家族3人宮古の秋祭を高見の席で堪能できたのも、ご主人のお陰と、心ばかしお礼の気持ちで描いた一枚であります。
 そして、暇に飽かして、もともと描きたかった秋祭の夜の「おかめ」さんにしてしまいました。向かって右端が「おかめさんのご主人」、そしてかみさんの両親、そして我々一家。こんないたずらも好きなのです。


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田中時計レコード店
 喧騒な魚菜市場の駐車場の真ん前ある時計屋さんです。佇まいが気に入って久しぶりに描いてみました。
 中学生のころドーナツ版のレコードを買ったり、時計が止まると診てもらっていました。しばらく前に帰省したときにも止まった時計の電池交換を頼まれて、久しぶりにお邪魔してみました。達磨さんがベレー帽をかぶったような親父さんは、少しとそったけれど、止まった時計をぎょろりとみて、「ちょっとぎま、まってでね。」と笑顔で言って、目に精密作業用のルーペをつけて診てくれました。

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